関 好プロフィール
関 好(せき よしみ:1958年4月1日-2022年8月21日)は、東京都品川区出身の空手家。
琉球少林流月心会 武蔵西地区本部の開設者。
段位は七段
■武 道
高校在学中に沖縄空手空新流の新川次郎氏に師事して、1977年2月8日には三段、同時期に柔道二段も修めて立技と寝技の達人となる。 1996年8月8日(38才)の時に月心会道場の門を叩き宗家の岡田俊郎先生に師事、その後は少林流空手を習得し月心会の各本部/支部の指導者育成に尽力しながら空手道以外の琉球古武道と日本古武道を習得して、各界の武道家とも交流し古来武道の継承に生涯を捧げていた。 特に、習得した琉球古武道の「六尺棒術」と「エーク(櫂)術」は元来の腕力と流れるような棒捌きは優美で、寸分違わずぴたりと止める打ち付けは他者を圧倒する技を習得していました。
2006年(平成18年)に月心会宗家岡田先生の命により東京都東村山市に月心会 武蔵西地区本部東村山支部を開設する。 当初は、会員募集のチラシを関自身が日夜投函し続けて、その後一人二人と門下生が増えていき、質実剛健な関好の下には300名以上の入門者が空手指導を受けることとなる。 門下生に対しては空手の指導だけでなく、さまざまな催しを企画開催してきたことで武蔵西の門下生たちの親睦を深めることに繋がり、皆で助け合える関係を作っていた。 また、他武芸との交流では毎年に琉球古典芸能との合同発表会や神社への奉納演武に参画したりと門下生に見聞を広げる多くの機会も与えた。
■古武術の軌跡
2002年12月8日 | 琉球古武術 初段(琉球古武術保存振興会) |
2007年7月 | 戸田流兵法 指南免許(古武術錬成武備舎) |
2008年11月 | 気樂琉柔術免許状(古武術錬成武備舎) |
2013年11月 | 気樂流兵法 指南免許(古武術錬成武備舎) |
2014年1月26日 | 大日本武徳会 古武道 六段 |
武蔵西地区本部 旗について
月心会の各本部は、それぞれのシンボルカラーに染められた旗を持っています。武蔵西地区本部のカラーは茶色です。本部の位置する武蔵野台地の大地の色を意味します。かつて、武蔵野台地は関東ローム層に覆われ、不毛の荒地と言われていました 。
しかし江戸時代、急激な人口増加に対応するため、畑作地へと変えることが重要課題となりました。 雑木林の落ち葉を利用した土壌 改良や、玉川上水、野火止用水の開削など、人々の工夫と並々ならぬ努力が成功に導き、かつての不毛の地は実り豊かな畑へと変わっていったのです。
故関教士がシンボルカラーを大地の色に決めた第一の理由はここにあります。第二は、稽古に臨むときには 、心を落ち着けしっかりと地に立つことを伝えるためです。そして、空手の基本である立ち方を意識することすなわち基本を大事にすることを伝え るためです。 全国大会では各本部の旗が掲げられます。 武蔵西地区本部の茶色の旗を見上げてください。そこに込められた意味を心に留め稽古に励んでほしいと望んだ 故関教士の気持ちを思い出してください。
フォトメモリー
1973年~ 関教士(故)
高校生時代 沖縄空手空新流空手道場にて
1997年~ 関教士(故)
大会にてエーク術を演武
瓦割 10枚
岡田先生と撮影 全国大会優勝
演武 征遠鎮型
演武 古武道型